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仕事はやった、次はアタック!サンウルブズの勝利に貢献した、ストーバークの夜明け
204cmが炸裂しました。今日試合に出場したどの選手よりも長身のマイケル・ストーバーク。4年前にライナーズにやってきて、着実に進化した逸材がサンウルブズでやってくれました。
しかも相手は、ライナーズと業務提携を結び、今シーズン二人三脚で歩んできたレベルズ。ヘッドコーチのヴェッセルズ氏とは、沖縄合宿を共に過ごしました。そのレベルズを、サンウルブズは36-27で撃破したのです。
その勝利の少なくない要素に、私達のマイケル・ストーバークの仕事がありました。
相手にとってもっとも脅威になったのはラインアウトでの活躍でしょう。チーム1の高さを武器に、飛んで飛んで飛びまくり、ギリギリのマイボールをキープするのはもちろん、相手ボールへプレッシャーをかけることもしばしば。前半21分にはレベルズボールをもぎ取る活躍を見せます。
サンウルブズの大久保ヘッドコーチも「ラインアウトで脅威を与え、レベルズがパニックになる時間もあった」と振り返るほど。
後半やや競りかけられ苦しみながら確保するシーンが見られましたが、攻撃の起点になったことは間違いまりません。
アタックにはまだ課題があります。合流してから2週間足らず。チームの方針は理解できたとしても、仲間のプレーを知ることや自分のプレーを知らしめるには至りません。彼流にいうと「迷子になるシーン」が何度かありました。
しかし、サンウルブズのファーストトライにつながるラックからの速い球出しや、後半18分に狭いスペースをラインブレイクしてゴールに迫るランなどは、いつも花園やヤンマーで見せているそれ。
ライナーズでは突破後にサポートがついていたり、できるスペースを予見できたりしますが、サンウルブズではまだ2試合目。ここは徐々に改善されていくでしょう。
ただ後半のプレー、特にディフェンスには課題が残ります。おそらく疲れからか前半終了時点で肩で息をし始めて、後半はやや動きにキレがなくなります。倒れて起き上がらないということはありませんが、タックルに行けなかったり立ち位置がズレるような場面が見られるようになります。
2年間下部リーグで過ごす近鉄ライナーズのプレイヤーにとって、スーパーラグビーの強度は相当こたえたようです。当たり前のことではありますが。
さて、ストーバークはこれから試合に出続けられるのか。もちろんそれはサンウルブズの首脳陣が決めることですが、今日の働きから考えれば、ラインアウトの安定を得られたチームにとって204cmはなくてはならないものになったはず。先述した問題点をクリアしていくための経験は与えられるはずです。
来週はバイウィークなので、試合はありません。しっかりリカバリーしてチームとともに過ごし、より有機的なプレーができるようになろう。
2月15日の秩父宮、そして3月8日に我々のホーム花園で鬼神のごとき疾走と、子供のような笑顔を見せてくれるように。
ただ、私たちは彼を信じて待つだけです。
よかった。本当に、勝ってよかった。
良いプレーが勝利に結びつき、良くないプレーを反省できるから。
「日本代表に準ずる」という足かせが外されたサンウルブズと、その重要な要素になりつつあるマイケル・ストーバークが半年間どう戦うのか、どんな姿に成長するのか。
2年間彼がライナーズで味わうことが出来なかった勝敗のわからない試合を数多く経験できるのです。
ヒリヒリする試合がしたい。ボールの行方にハラハラしたい。
もちろん、マイケル・ストーバークとともに。
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