F.C.大阪、湘南ベルマーレとの天皇杯2回戦はPK戦の末、敗戦 J1のチームとの対戦で得たものは…

   

いやー、惜しかった。J1のチーム相手にPK戦までもつれる展開。金星まであと一歩でしたが、わずかに届かず。ただ、この負けをこのまま終わらせるのではなく、しっかりリーグ戦につなげてほしい。

2021年6月9日(水)、天皇杯2回戦が行われ、大阪府代表のF.C.大阪はJ1リーグ所属の湘南ベルマーレと対戦しました。

会場は神奈川・レモンガススタジアム平塚。

結果は0-0、その後の延長戦でも決着がつかずPK戦に。5人のキッカーのうち2人が外してしまったF.C.大阪は敗退しました。
この試合の見どころはこちら↓↓

天皇杯1回戦を勝利したF.C.大阪は、2回戦から登場のJ1・湘南ベルマーレ(以下、湘南)と対戦。
試合後の記者会見で印象的だったのが、湘南・浮嶋敏監督の「F.C.大阪は強かった。JFLでも上位を狙えるチームだと思う」と話していたこと。

湘南ベルマーレの浮嶋監督。この日の記者会見はZoomにて行われました。

記者室でも、湘南の取材に来ていた記者さんたちに、「マジで負けるかと思った」と言わせるほど。J1のチームを最後まで追い詰めましたが、あと一歩及びませんでした。

この試合、F.C.大阪が通用したこと、通用しなかったことは…。
通用したこと
・前線からの激しいプレス
・サイド攻撃

通用しなかったこと
・ゴール前での競り合い
・クリアミスが多かった

まずは通用したことから。
昨シーズンから塚原真也監督体制となり、相手がボールを持ったら前線から激しいプレスをかけて、奪ったらショートカウンターというスタイルで戦ってきました。この試合でも随所にこのプレーが見られ、湘南の選手はトラップミスをしたり、パスミスをする場面も。

スライディングしてボールを奪いにいくFW田中直基。

F.C.大阪が惜しいチャンスを作ったときもこの形から。奪ったボールをMF大山武蔵や久保吏久斗がサイドを持ち上がってゴール前まで攻め込むシーンを何度も作りました。

久保のスピードはJ1相手でも通じた!

浮嶋監督も「脅威に感じていた」と話すほどで、今後もストロングポイントとして出していくべきでしょう。

次に通用しなかったこと。
この試合で得点が入らなかった要因に、ゴール前での競り合いで負けていたことが挙げられます。サイドを攻め上がった大山や久保がセンタリングを上げますが、ほとんどのボールを相手にクリアされてしまいます。得意のコーナーキックもすべて跳ね返されてしまいました。リーグ戦でも無得点が続いているため、改善が必要です。

クリアミスが多かった点は、この試合に限らずリーグ戦でも言えること。自分たちのゴール前でクリアしたボールを中へ返してしまい、それが相手に渡って再び攻め込まれるというシーンが多くありました。結果的には無失点に抑えましたが、今後リーグを戦っていく上で、修正していかなければなりません。

この試合、ナイスセーブを連発したGK田中大貴。

この試合、無失点に抑えられた要因にセンターバック(CB)2人の活躍も挙げられます。4バックで臨み、CBは岩本知幸と坂本修佑。この2人が公式戦でコンビを組むのは初めてです。

チームのキャプテンを務める岩本(写真左)。今シーズン、リーグ戦の出場はまだありません。

最近の試合では失点が多く、守備に課題がありましたが、この試合では格上相手に無失点。岩本はF.C.大阪に10年在籍し、主にCBでプレーしてきました。坂本は今シーズン加入ですが、ここまでほとんどの試合でCBで出場。岩本のこれまでのプレー経験を生かした守備、身長が高くヘディングに強い坂本。今後シーズンを戦っていくなかで、新たな可能性を感じさせてくれました。

試合は90分では決着がつかず、規定により延長戦(前後半15分ずつ)に入りますが、ここでも決着がつかずPK戦に。

PK戦を前に、全員で円陣を組みます。

「ベストのメンバーを選んだ」と、塚原監督は5人を送り出しました。
※PK戦は両チーム5人ずつ選出し、決着がつかなければ6人め、7人め…とサドンデスになります。

PK戦の結果は上の通り。F.C.大阪のキッカーは
1人め:附木雄也
2人め:坂本修佑
3人め:田中直基
4人め:木匠貴大
5人め:岩本知幸

1人めの附木と5人めの岩本が外してしまい、勝利とはなりませんでした。

試合には負けましたが、下を向いている選手は誰もいません。

J1のチームから試合内容はほぼ互角。収穫も多くあり、今後リーグ戦を戦っていく上で、かなりプラスになった試合だったでしょう。リーグ戦では不本意な戦いが続いているだけに、ここで切り替えて、再び連勝街道を築いていってくれ。

会場からは大きな拍手が送られました。

リーグ戦次の試合は第13節(第12節はお休み)。6月20日(日)13:00K.O.、アウェイ・角田市陸上競技場にてソニー仙台FCと対戦します。


■FC大阪公式ホームページ:F.C.大阪公式ウェブサイト

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ホッケー 梶間

ホッケー 梶間

投稿者プロフィール

山口県出身。
大学生のときに大阪にやってきました。
高校からホッケーを始め、現在もやっています。
なのでホッケー梶間です。
10chとYouTubeを見て生きています。
食べに行ったお店の中で1番カロリーが高そうなものをだいたい注文します。

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