ライナーズのセカンドステージにトライ！File3 タウファ統悦選手

近鉄ライナーズの選手にファーストステージを振り返ってもらう、「ライナーズのセカンドステージにトライ！」。

第3回はフランカーのタウファ統悦選手です。リコー戦ではモールからのアタックでトライを奪取し、マン・オブ・ザ・マッチ(以下MOM)に輝きました。

近鉄10年目のタウファ・統悦選手

ー統悦選手、よろしくお願いします。ファーストステージではリコー戦でのMOMおめでとうございます。

統悦　ありがとうございます！初めてなので嬉しいです。

ーえっ、意外ですね！

統悦　自分じゃないと思っていたので、名前が呼ばれた瞬間「俺！？」ってびっくりしました。2年前、NTTドコモとの試合で4トライした時でも取れなかったんですよ。だから今年の目標にしていたんです。

ーえー、そうなんですか！？では今回のMOM、相当感慨深いものがありますよね。試合を決定づけたモールからのトライが受賞に繋がったと思うんですが、その時ってどんな心境でしたか？

統悦　モールからなので、みんなで取ったトライなんですけどね。直前にもラインアウトからのモールがあり、サイドを突けばトライを取れるタイミングがあったんですが、なかなか外に出る勇気がなくて取れませんでした。自分らしいプレーじゃなかったんです。

ー確かに統悦選手といえば、ゴリゴリっと突き進んでいくプレーのイメージがあります。

プレー中の統悦選手（7番）。ディフェンスも力強い！

統悦　はい。で、ペナルティからもう一回モール。そこに普段なら入ってこないテイラー選手がすぐ外で「パスパス！」と叫んで、相手チームが引きつけられた瞬間に「今だ！」とトライへの自信が湧いてきたんです。

ーおお～。瞬時な判断力が鍵になったんですね。他にも、トライに繋がった要因ってありますか？

統悦　雨でスムーズに体が動いて、調子が良かったことです。体温が高いので、寒いほうが調子出るんですよ（笑）

ーそれは大きな要因かもしれない（笑）。あの日は大雨でしたもんね。じゃあ、寒くなるセカンドステージは大活躍ですね！

統悦　ファーストステージもチーム全体として悪くない状態でした。ただ、もっとプラスアルファの力をつけないといけないと感じます。今までと同じように普通のことを普通にしているだけでは、周りも普通になってしまいますから。

ー具体的にプラスアルファしていくところって何でしょうか？

統悦　ブレイクダウン（ボールの奪い合い）と、リバイブ(倒れてもすぐに起き上がってプレーに戻ること)ですね。サントリー戦ではブレイクダウンで５回取れたんですが、もっと圧倒的に激しく取れるようにしたい。トップリーグチームは歴然とした実力差がないので、後少しという意味で「1％のがんばり」をしていこう、とチームで話をしています。

ーなるほど。その1％がしんどいですよね。

統悦　もう近鉄で10年プレーしているから、力がついているのか分かりにくいんですよ。「これでいいのか？」と常に自問自答。セカンドステージでは全試合MOMをもらうつもりでプレーしたいですね。後、来年のワールドカップは大きな目標です。

ー代表復帰を心待ちにしています！