4月26日(日)、東大阪市花園ラグビー場にて第9回関西ラグビーまつりが行われました。一日に沢山の試合が行われ、多くのラグビーファンが訪れるラグビーの祭典です。メインイベントは、ニュージランド学生代表(NZU)対関西学生代表。
ラグビー王国の有望な若手と、関西大学リーグからセレクションされた精鋭たちが、お互いのプライドをかけて戦いました。
試合開始前に、NZUはお馴染みのハカを披露。大迫力のハカを前に「関西の学生が対抗できるのか」と声が上がります。
しかし、先制したのは関西学生代表。10清水(関学)がNZUディフェンスのギャップを狙ってゲインし、トライ。大歓声が上がります。
来日後に怪我人が出て、万全でないNZU。攻めるとさすがのアタック力を見せますが、ディフェンスで粘りがありません。前半21分には10清水の2本目のトライも生まれ、3-14。もしかするととスタンドも色めき立ちます。
しかしここからがラグビー王国のプライド。オフロードパスを駆使してボールをつなぎ前進すると、11ライトがスピードを活かして左隅にトライ。さらに1トライを追加して、17-14で前半が終了します。
完全に劣勢だったのが、スクラム。マイボールでもグッと押され、良いボールが出せません。そんな時、スタンドから
「ノウ、タカベ、サイタサトシサン!」
とコールが。そう、同志社大学のスクラムコール、第1列の選手連呼が!
しかも一箇所で始まったコールが、スタンドの複数箇所から上がるのです。これは、同志社大学だけが上げているコールではありません。他の大学もこのコールに乗っているのです。
昨シーズンより「戦えるチームを」と選抜し、この日に挑んだチーム関西が一つになった瞬間でした。
後半に入ると、NZUは一気に5人を交代させてリフレッシュ。一進一退の攻防ながら、徐々にペースをつかみジワジワと点差を広げます。関西学生代表は何度も見せ場をつくり、トライも奪いましたが力及ばず。40-19でNZUの勝利となりました。
「とにかく強かった。ラックでも押すだけで精一杯だった」と口々に話す関西学生代表。試合を通してテンポよいアタックを作った9大越(同志社)は「前半はなんとか対抗できたが、後半は…」と悔しさを全面に出します。
一方NZUキャプテン・オリバーも「低くて速い動きにペースを乱された」と勝利の喜びは見えません。お互いのとってタイトでハードな戦いだったことが現れています。
試合後は、ラグビーの公式戦恒例、アフターマッチファンクション。両チームの選手、スタッフが食事をしながら歓談します。記念写真を撮影し、お互いのプレーを笑顔で振り返る。
中にはFacebookで友達になる選手も。ノーサイドの精神が、若い選手たちの新しい交流を育んでいました。
開催日時:2015年4月26日(日)
※NZU対関西学生代表は14時から
開催場所:東大阪市花園ラグビー場
主催:関西ラグビー協会・毎日新聞社
後援:大阪府、東大阪市、東大阪市教育委員会
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