見てくださいこの笑顔。1月21日、東大阪市の野田義和市長は満面の笑みでポーズを取ります。
「14年間市長を務めていて、フェンシングの優勝報告は初めて。3大会後にはオリンピックに出られるかもしれない。絶対に出てよ」と野田市長が期待を寄せるのは、石切東小学校に通う6年生、白男川(しらおがわ)瞬さん。
2020年11月21日、22日に静岡県沼津市で開催された「Proud NUMAZU CUP2020 フェンシング選手権小学生大会」男子フルーレの部で優勝し、報告に来たのです。
約100名が参加する小学生年代では日本で1番大きな大会を制覇した白男川さん。しかも3連覇です。もしかして、大変な逸材なのでは?という記者人の問いに、所属する大阪読売千里クラブの高岡彰監督は
「小学生の中でも群を抜いている。世界一の選手だと思います」と太鼓判。そりゃあ、市長だってテンションあがります。
普段は、大阪市内の体育館で練習。日本代表として3月にドイツで開催される世界大会に出場予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、残念ながら中止になりました。それでも「世界大会で活躍して、オリンピックで金メダルを取れる選手になりたい」と将来の夢を話します。
白男川さんは、実際に使っている剣やユニフォームを持参。野田市長も「え?これどうなってるの?」と興味津々です。
続けざまに「突かれたらやっぱり痛いの?」「どんなルールなの?」など、ホッケー梶間が今まで見た表敬訪問の中で、間違いなく最も多くの質問をしていました。
でも、失礼ながら週刊ひがしおおさかはフェンシングの取材は初めて。知っていることと言えば、2008年の北京オリンピックで銀メダルを獲得した太田雄貴さんくらい。なので、少しフェンシングについて調べていました。
基本的に、フェンシングは防具をつけて剣で攻撃しあう競技。時間内にたくさん点数を得たほうが勝利します。攻撃の仕方や得点になる条件の違いによって3種目に分かれています。
まず、白男川さんや太田雄貴さんが活躍するのが「フルーレ」。胴体への突きのみが得点になり、互いが交互に攻撃し合います。防御側の選手は、相手の攻撃を防ぐのみ。もっとも基本的な技術が重要な種目です。
フルーレに頭と両腕など上半身すべてが有効になるのが「サーブル」。突きだけでなく斬り(カット)も有効になります。
そして、攻守の区別なく全身への攻撃が有効になる「エペ」。比較的大きくて重い剣を使います。ただし、斬りは有効では有りません。突きのみ。
基本的には、基本技術が集約されているフルーレから始める選手が多いんだとか。白男川さんは、小学校1年生のときに「太田雄貴選手がプレーする姿をテレビで見て、影響されたのがきっかけ」と話します。
世界大会で優勝。そして、将来はオリンピックで金メダル。なんてことになったら東大阪中が盛り上がるに違いない。野田市長、そのときはパレードをぜひ。この笑顔で。成長した白男川さんと2ショット、期待しちゃいましょう。
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