FC大阪と奈良クラブの「生駒山ダービー」を一目見ようと、今季最多4,467人のファン・サポーターが花園に集結しました。
キックオフ前から両チームサポーターによる応援合戦が行われ、FC大阪がチャント(応援歌)を歌えば、奈良クラブのサポーターたちも負けじと大きな声でチャントを歌い返します。試合前から大いに盛り上がるスタジアム。
もちろんどの試合も盛り上がりますが、とくにダービーは「この試合だけは」という気持ちが強く入り、選手だけでなく、ファン・サポーターも熱くなります。1つ1つのプレーに歓声やブーイングがいつも以上に響き渡るスタジアム。声援で選手たちの声がかき消されてしまうほどでした。
取材陣も多く、普段は数社ですが、この日は十数社。記者会見場が満席になるほどで、注目度の高さも伺えます。
8月20日(日)、J3リーグ第23節が行われ、FC大阪はホーム・東大阪市花園ラグビー場で奈良クラブと対戦しました。結果は0-1で敗戦。9勝6分8敗で、現在の順位は8位です。
奈良クラブとの試合は、お互いのホームタウンが生駒山を挟んだ立地のため「生駒山ダービー」と呼ばれます。ダービーの歴史は長く、両チームが地域リーグに所属していたときから。約10年続いています。ともに今季からJ3で戦っていますが、地域リーグからJFLに参入した年度も同じ(2015シーズン)でした。地域リーグからJFLに参入した時の順位はFC大阪が2位で奈良クラブが1位、JFLからJ3に参入した時もFC大阪が2位で奈良クラブが1位。そのため、「J3からJ2に昇格するときは俺たちが1位を穫る」と、FC大阪の選手たちは意気込んでいます。
試合が終わればノーサイド。試合終了後、花園ラグビー場から東花園駅まで続くスクラムロードにある「ら〜めん豚郎」に、両チームのサポーターが集まって盛り上がったようです。
試合が終わればノーサイド!
みなさんありがとうございます♪♪@FCosakaOfficial @naraclub_info pic.twitter.com/RBHCTxB7Jj— ら〜めん豚郎 (@BUTARO_hanazono) August 20, 2023
豚郎にはホーム・アウェイ関係なく、試合開催日にはFC大阪のサポーターが集まっていますが、奈良クラブとは10年以上ともに歩んできた歴史があるため、両チームのサポーターが集結したのでしょう。
サッカーのリーグ戦はホーム&アウェイ方式。アウェイでの対戦時は、1-0でFC大阪が勝利しました。
同一シーズンで同じ相手に2度勝利することを「シーズンダブル」と言います。奈良クラブとしてはFC大阪にシーズンに2度負けることは屈辱的なこと。
「勝利が必要な時期だったので、流れを変える勝利になったと思う。ダービーで勝ててうれしい」と、試合後に奈良クラブのフリアン監督は笑みを浮かべます。
奈良クラブは直近5試合で勝利がありませんでした(2分3敗)。一方のFC大阪は11試合連続で負けなし(5勝6分)と好調で来ていた中で、12試合ぶりの敗戦。昨季のJFLで、奈良クラブに連勝を止められた苦い記憶が蘇ります。
次節以降は、前半戦で負けた相手との対戦が続きます。「簡単なゲームは1つもないので、1つ1つ取っていくしかない」と、FC大阪の志垣良監督。J3優勝&J2昇格に向けて正念場です。
次節は8月27日(日)、アウェイ・愛鷹広域公園多目的競技場にて3位のアスルクラロ沼津と対戦。18時キックオフです。
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