東大阪のラグビーチーム「近鉄ライナーズ」の新人選手を紹介する「ライナーズの新人さんいらっしゃ～い2015」。いよいよ最後の「新人さん」となりました。
南アフリカ(以下南ア)からやってきた、ダミアン・デアリエンディ選手にインタビューです！

11月25日に24歳の誕生日を迎えたばかりのデアリエンディ選手。若いながらも、ラグビーワールドカップ2015では南ア代表のレギュラーとして活躍しました。
ライナーズ合流後は、トップリーグ開幕直前のチーム合流だったにもかかわらず、初戦から3試合連続でフル出場。第2節で早速トライも記録し、第3節ではマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど、早くもチームの核になっています。
※インタビューは第2節終了後に行われました。

ポジションはセンター(CTB)。誕生日は、ウィンターステイン選手にランチをごちそうしてもらったそう。

ーよろしくお願いします。日本には慣れましたか？

デアリエンディ　まだ、いろんなことを学んでいる最中です。チームでは日本語と英語が飛び交っていてコミュニケーションが取りづらいこともありますが、みんな親切で助かっています。

ー初めての日本で、カルチャーショックを受けたことはありますか？

デアリエンディ　靴を脱いでトレーニングルームに入ることに驚きました。最初は日本ってどんなところだろう？と思っていましたが、来てみると本当にすばらしい！来日前には「日本は安全で、みんな親切。いいところだよ」と友人のスカルクに教えてもらっていました。

ーえ、スカルクって、サントリーのスカルク・バーガー選手ですよね。すごい組み合わせ！

元はサッカー少年でしたが、「友人の誘いを受けて13歳頃からラグビーを始めた」とのこと。

デアリエンディ　そう、友人から聞く日本の評判も良かったし、海外に出てプレーしてみたいと思っていたので、入団を決めました。ライナーズから正式オファーがあったのは、ワールドカップ前の夏頃です。

ーワールドカップに出場し、その後すぐライナーズへ。来日から1週間と経たないうちに、トップリーグが始まりましたが。

デアリエンディ　時差で少ししんどかったですが、トレーニングもきちんとできたし、万全の状態で試合に臨めたと思います。

ーチームへ合流されたのがギリギリだったので、トップリーグに間に合うのか少しドキドキしていました(笑)。トップリーグに出場されてみて、ゲーム内容はいかがでしたか？

デアリエンディ　まず、どちらの試合も楽しんでプレーすることができました。南アでプレーしていた時よりもプレッシャーがかからず、試合後も体調に問題はなかったです。

ーさすがです。

Honda戦でのデアリエンディ選手。大きくゲインを切り、会場を沸かせました。

デアリエンディ　あと、南アと日本で求められることは、まったく違うと感じました。南アでは前へ出ていくプレーや、パスをどんどん出して味方を前へ出させることを指示されますが、日本では細かい指示はなく自由にプレーさせてもらっています。僕に合わせてもらっていますね。

ーあー、確かに南アはワールドカップでも「前へ前へ」に徹していました。

デアリエンディ　日本では、フィジカルであたっていくことが南アよりも少ないので、試合後の消耗は少なく感じます。

ーなるほど、日本ではフィジカルよりも技術面や判断が求められるんですね。ワールドカップでは、日本のプレーの印象はいかがでしたか？

デアリエンディ　日本代表は体力がしっかりあってフィジカルが強く、あたっても崩れないチームですね。僕自身、日本戦は出場せずにサイドから観戦していましたが、その分プレースタイルがよく学べましたね。

ーなるほど。ご自身の出場された試合はいかがでしたか？

デアリエンディ　一番気持ちよかったのは、スコットランド戦。アメリカ戦から日が空いたこともあり、いい調子でプレーできました。最初はプレッシャーをかけられましたが、負けずに押し込んで勝利できましたね。

ー最後までどちらが勝つかわからない戦いでしたね。

デアリエンディ　ラグビーワールドカップは、世界のベストプレーヤーと戦えた良い大会でした。

ーそんな南アのビッグスターがライナーズに加入と聞いた時は驚きました。ラグビー界大注目のデアリエンディ選手ですが、今後の目標を教えてください。

デアリエンディ　まずはプレーで全力を尽くすこと。チームの助けになるよう、貢献していきたいです。そして日本のラグビー文化をどんどん吸収したいですね。

ー今シーズン、トップリーグで力強くアタックする姿を楽しみにしています。ありがとうございました！

軽々と記者を持ち上げるデアリエンディ選手。安定感があります。

好奇心旺盛に、日本のラグビーや文化を学んでいるデアリエンディ選手。南アのビッグスターが生み出すプレーを、トップリーグで観戦しましょう！