2019年8月31日(土)JFL(日本フットボールリーグ)第19節が行われ、FC大阪はホーム・服部緑地陸上競技場でHondaFCと対戦。結果は1-5と今シーズン最多失点で敗れました。
FC大阪は勝点21で12位(16チーム中)。一方のHondaFCは勝点39で首位を走ります。FC大阪はJリーグ入りを目指し、JFLを戦っていますが、HondaFCはJリーグ入りは目指していません。しかし、ここ3年間JFLで優勝し続けているのはHondaFC。Jリーグに参入するには、参入条件を満たし、且つその年のJFLで4位以内に入らなければなりません。FC大阪は優勝、そしてJリーグ入りを目指しているので、必ず倒さなければならない相手なのです。
「前半は1-2と、ほとんど互角。勝敗を分けたのは2点めと3点めを取られたこと」と、FC大阪の和田治雄監督は振り返ります。
2点めは前半のアディショナルタイム。3点めは、後半開始早々の3分、ペナルティエリア内でハンドをしたことによる、PKからでした。
得点が欲しいFC大阪は、果敢に攻め上がりますが、自分たちのパスミスなどから、奪われてカウンター。結果的にHondaFCに5得点を献上しました。
シュート数はお互いに13本。確実にチャンスをものにしたHondaFCとの差が出ました。
この結果に舘野俊佑ゲームキャプテンは、「単純なことからもう一度見直さなければいけない」と話します。
では、試合を振り返ります。
前半序盤からチャンスを作るのはFC大阪。左サイドを稲垣がドリブルで攻め上がり、センタリングを上げます。
ゴール前では、センタリングのボールにFW・川西誠が合わせますが、なかなかゴールに繋がりません。
HondaFCは、細かくパスを繋いでFC大阪ゴールに迫ってきます。
すると、前半24分。ゴール前でのパスがFC大阪のMF・稲垣雄太の足に当たりそのままゴール前へ。このボールをHondaFCのFW・原田開に左隅に決められ先制点を許します。
しかし、その1分後。FC大阪はキックオフからのボールを大きく前へ。このボールをFW・横野純貴がゴール前へループパス。そのまま川西がシュートを決め、すぐに同点に追いつきます。
1−1の同点で終わるかと思われた前半アディショナルタイム。HondaFCに与えた左コーナーキックからDF・鈴木雄也に決められて、1−2と逆点を許し、前半を終えます。
前半はほぼ互角の戦いでしたが、後半はHondaFCの怒涛の攻撃を受けます。
まずは後半3分。FC大阪のペナルティエリア内でハンドの反則を取られ、PKを与えます。
一度は永井が止めますが、弾いたボールをキッカーの原田(HondaFC)に決められ、1−3。
その後も、後半30分、後半38分に失点し、5失点。FC大阪も諦めずに攻め込みますが、自分たちのミスでボールを奪われてしまい、得点には至りません。
結局、1−5の今季最多失点で試合は終了しました。
順位は16チーム中13位。しかし、まだ11試合残っています。上位のチームとも勝点は10しか開いていません。今後、連勝すればベスト4にはまだまだ入れる可能性はあります。
次節は9月7日(土)15:00から、ソニー仙台FCとアウェー・ユアテックスタジアム仙台で対戦。次節は勝利を!
試合後の声
和田治雄監督
ー試合を振り返って。
和田 狙い通りの試合運びは出来ていました。前半終了間際の失点と、後半開始すぐの失点が痛かった。5失点でしたが、4点め5点めはうち(FC大阪)が得点を取りにいっての失点なので、仕方ないです。
ー4月14日(日)以来のホームでの得点でした。
和田 失点直後の得点だったので、タイミングは良かったです。もう少し、決定的なチャンスを作れるように変えていかなければいけません。
ー今後の改善点は。
和田 もうやるしかありません。顔を上げて、今やっていることを続けていきます。ただ、「いつか勝てるだろうという考えはなくそう」と試合後に選手に伝えました。
舘野俊祐ゲームキャプテン
ー試合を振り返って。
舘野 スコアだけをみると完敗。もう一度全員で足元を見つめ直さないといけません。
ー今シーズン最多の5失点。チームで改善するところは。
舘野 何失点したかというよりも、それまでの過程を改善しなければいけません。自分たちのミスで相手ボールにされて失点が多い。今後は改善していかないと格上の相手に勝つのは難しいです。戦術的なことよりも「止める、蹴る」「相手に走り負けない」など、単純なことから変えていかないと。
ー次節(ソニー仙台FC戦)に向けて。
舘野 前回の対戦では、ホームで0−3で負けている相手。今度は僕たちがやり返さないといけない。勝つためには一人ひとりが何をしなければいけないか、もう一度考えて次節に臨みます。
FW・川西誠選手
ー得点シーンを振り返って。
川西 得点の形は狙い通り。1点2点取ったとしても負けてしまっては意味がありません。
ー首位・HondaFCと対戦し、5失点。結果についてどう感じているか。
川西 通用したところ通用しなかったところがあります。ただ、切り替えてやっていくしかないので、ポジティブに頑張ります。
ー今後に向けて。
川西 1点でも多く得点を取って、サポーターに勝利を届けます。
HMVP(ホッケー梶間のMVP)
MF・稲垣雄太選手
ー試合に臨むにあたって、どのような準備をしたのか。
稲垣 相手にボールを持たれること、事前に見た映像で、自分の守るサイド(左サイド)から攻めてくると分かっていました。なので、守備から入って、カウンターを狙おうと試合に入りました。
ー試合を振り返って。
稲垣 前半は多くのチャンスがありましたが、決めきれなかった。ただ、失点あとに取り返せたのは良かった。展開としては悪くなかった。前半最後のセットプレーからの失点、後半入ってすぐの失点が流れを悪くしました。
ー次節への意気込みを。
稲垣 勝てそうで勝てなかった試合や決めていたら展開が変わっていたという試合ばかりなので、まずは先制点を取ります。やるしかないです!
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFL公式
フォトギャラリー
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。