こんにちは、ホッケー梶間です。
みなさんのマイ寿司店(家の近所にある行きつけの寿司店)はどこですか?
前田編集長は「東大阪の人たちは、みんなマイ寿司店があるよ。」と言います。
山口出身の僕にとっては初耳。
でも、たしかに東大阪にはたくさんの寿司店があります。
その中でも、今回は僕が衝撃を受けたお店を紹介。
今年創業50周年を迎える「寿しまつもと」です。
お店に入ってまず目に留まるのが生けす。
なんと、床が掘ってあるんです。僕の生けすのイメージは水槽。他の生けすと切り分けるために、「堀生けす」と命名しちゃいます。
堀生けすに気を取られていると、「以前は食用の魚が泳いでいたんです。でも、今は観賞用のサメやウツボが泳いでいますよ。」と話しかけてくれたのは松本剛さん。
現在は、お父さんの重樹さんと2人で切り盛りしています。
オープン当初はカウンター10席のみでしたが、隣の店舗が空いたときに座敷を拡張。20席増やし、現在は30席あります。このとき、何か変わったことがしたいとの思いから堀生けすを導入しました。
導入当時は堀生けすに入っている魚をさばいて提供していました。しかし、鮮度が落ちてしまうなどの理由から観賞用のサメに。
そのため、こんな遊びもできちゃいます。
ペットのサメは、市場に魚を仕入れたときに一緒にもらってくるそう。※釣った後は、すぐにリリース。
回らない寿司店というと、「静かに寿司を食べなければいけない」イメージがあります。
でも、寿しまつもとは魚釣りの体験もできるので、親子で来たら間違いなく楽しい。東大阪でこんな寿司店は他にありません。
「寿司はもちろん好きですが、魚自体が好きなんです。」と剛さん。自身が取り上げられた雑誌を見ながら熱い思いを語ります。
店内の一角には、剛さんが子どものときから集めている魚グッズなども飾ってあります。
「昔に比べるとお客さん1人あたりの単価は1/3くらいです。でも、より多くの人にお店に来てもらえるように考え方を変えていっています。」と剛さん。
ランチはコストパフォーマンスを意識して提供しています。夜と同じネタを使っているので、味は間違いなし。
・にぎり盛り合わせ(1000円)
・海鮮丼(900円)
・海鮮ちらし(900円)
ランチは赤出しつき。
海鮮丼は生魚中心(白ごはんか酢飯が選べます)、海鮮ちらしはエビやうなぎなど火を通した魚を使っています。
しかも50周年記念として、これらのメニューは100円引き(3月末まで)。なんと夜もこの値段で提供しているんです。
お父さんの重樹さんは、「オープン当時は周りに5〜6件寿司店があった。でも、今は半分以下に減った。」と話します。
1970年の大阪万博にあわせて、中央環状線が開通。交通の便が良くなって、常連客が多く大盛況でした。しかし、回転寿司が登場するなど、社会の中での「寿司」の立ち位置が徐々に変化。顧客層が変わり、昔は「高いお寿司屋さん」と認識していた地域のお客さんも、徐々に足を運んでくれるようになりました。
SNSが普及している今日、剛さんはTwitterを始め、店の情報を発信しています。
もう1つのナヌカザメの卵も孵化しました!
今回は途中からですが孵化の瞬間に立ち会えました\(^o^)/
撮影協力@hisnihk#人魚は財布#ナヌカザメ#SUSIYAのサメ pic.twitter.com/iEwKqcnYmi
— 寿しまつもと@開店50周年 (@sushimatsumoto) October 15, 2019
おすすめメニューはもちろん、ペットのふ化の瞬間なども。
こうした努力が実って、現在は家族で来てくれるお客さんも増えてきました。
今の時代を生き残るには、寿しまつもとのような何か変わったことが必要なのかもしれません。
たまには回らない寿司を食べに行きましょうね。
■寿しまつもと
住所:東大阪市大蓮東3-1-6
営業時間:昼11:00~14:30(L.O.14:15)、夜17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:月曜日(※不定期で月1回日曜日も休み)
TEL:06-6722-4174
駐車場:あり
アクセス:近鉄大阪線弥刀駅から徒歩8分
Twitter:@sushimatsumoto
Instagram:sushimatsumoto_
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