東大阪市にホームタウンを置き、J3リーグ参入を目指す日本フットボールリーグ(JFL)所属のFC大阪。
5月7日(土)、この日はJFLではなく大阪サッカー選手権大会(天皇杯大阪府予選)の決勝が行われ、FC大阪は関西大学と対戦しました。結果は0-2で敗戦。2年連続での天皇杯大阪府代表とはなりませんでした。
この試合の見どころはこちら。
普段FC大阪が戦っているのはJFLで、他のカテゴリーのチームと対戦することはありません。しかし年に1度他のカテゴリーのチームと対戦するのが天皇杯です。大学生〜J1リーグに所属するチームがトーナメント形式で戦います。
J1・J2のチームは無条件で天皇杯に出場できますが、大学生〜J3のチームまでは予選を勝ち抜かなければ出場できません。各チームが所属する都道府県の予選で優勝すれば本戦に出場できるのです。
詳しくはこちらを読んでください。※2019年の記事なので、紹介している出場チームは今回とは異なります。
FC大阪はこの天皇杯大阪府予選で、2014年から9年連続で決勝に進出。昨年は同じくJFLに所属するFCティアモ枚方を下し、本戦に出場しました。
2年連続での本戦出場をかけて対戦したのは、関西学生サッカーリーグ1部に所属する関西大学。
準決勝ではFCティアモ枚方を4-1で破った強敵です。
FC大阪としては前半から先制して勢いに乗りたいところでしたが、攻撃にリズムが生まれません。というのも、この日はパスの精度が悪くラストパスがつながらず、シュートまで持っていくことができないのです。
「パス回しが雑でした。特に前半はそれが顕著に出ていましたね」とFC大阪の塚原真也監督。
攻撃のリズムに乗れないまま迎えた前半22分でした。関西大学に攻め込まれ、DFの裏へループパスが。このボールを、抜け出したFW百田真登に決められてしまい先制を許します。
その後もなかなかチャンスが生まれないまま迎えた前半終了間際のラストプレー。FW久保吏久斗のスルーパスにMF上月翔聖が抜け出しシュートを打ちますが、ゴールバーの上を越えてしまい得点ならず。0-1のまま折り返します。
後半メンバー交代などをして、ようやくリズムが出てきたFC大阪。
「後半はMF前田悠斗がボールを持つ時間が増えたことで、うちの攻撃が増えていきました」と塚原監督。
前半はシュート4本だったのに対し後半は8本打ちますが、なかなか決定機を作ることはできません。
逆に後半20分、ゴールキックからのボールをFW九乗聖亜(関西大学)に決められてしまい、リードを広げられます。
シュート数では上回るFC大阪ですが、結局最後まで得点は奪えず。
0-2で敗れ、本戦へ出場することはできませんでした。
聞くだけだと「大学生に負けたのかよ」となりますが、関西大学は大学生とは思えない攻撃力と守備力を兼ね備えます。さらにパス回しも早く、センタリングの精度も高いのです。ホッケー梶間の予想ですが、本戦で2回戦以上(2回戦以降はJ2以上のチームが出てくる)に進めるのではないでしょうか。それくらい完成度の高いチームでした。
負けはしましたが、FC大阪が目指しているのはJ3リーグ参入。天皇杯には出場できませんが、これでしっかりリーグ戦に集中してもらいましょう。
次節は5月15日(日)13:00K.O.。アウェイ・朝日ガスエナジー東員スタジアムにて、V三重と対戦します。
この試合の公式記録はこちら。
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