週ひがの好きな本をただ紹介する04 誰も戦争を教えてくれなかった 古市憲寿

   

週ひがメンバーが好きな本を紹介するだけの企画。第4回は2度目の登場、ミホロボットです。
今回は紹介するのはこちら。
最近メディアで引っ張りだこの社会学者、古市憲寿さんの著書「誰も戦争を教えてくれなかった」です。

単純に、古市さんの顔と性格が好みなんですよね…。
「絶望の国の幸福な若者たち」でデビューし、小説「さようなら、平成くん」は芥川賞候補に。
執筆活動に留まらず、朝の情報番組コメンテーターを務めたり、CMに出演したりするマルチっぷり。
歯に衣着せぬ言動で、テレビの「若者の気持ちを代弁する研究者枠」を見事に抑えている人なんですが、Twitterでの言動の数々がいちいちツボで。
プロフィール欄に「誰の味方でもありません」とクールな感じを演出しているのに、芥川賞を逃したとき「がーーーーん」ってつぶやいててかわいかった…。普段はスカしてる人が素直になる瞬間ってかわいいですよね。

…いや、そんなことを言うためにこの記事を書いているのではなく。
自分の戦争感がガラッと変わった本なので、紹介したいんです!

戦争といえばだいたいの人は「火垂るの墓」的なイメージがパッと浮かぶでしょう。
悲惨さや虚しさを訴える、国民的戦争映画。しかし、有名すぎるからこそ、偉大だからこそ、戦争のほかの面を見えなくしているとも感じるのです。その時代の青春だったり恋だったり、あったはずの部分が見えなくなるということ。
私はこれを「火垂るの墓の功罪」と心の中で呼んでいます。
じゃあ、ほかの面って何があるんだろう、と教えてくれたのがこの一冊です。

1985年生まれの古市さんが色々な国の戦争博物館や史跡に実際に訪れレビューし、戦争の残し方を考えるという社会学書。
アウシュビッツ強制収容所や大蓮、沖縄、なぜか関ヶ原の戦い跡地まで行ってます。
ヒットラーが台頭したドイツは、第二次世界大戦をどう捉えているのか?お隣韓国は?そういえば各国の戦争への共通イメージって、どんなものだろう。日本人のもつ火垂るの墓っぽさとは全然違うんだろうな…などなど、今まで1つしかなかったイメージのドアが、次から次へと開いていくんです。

巻末には「戦争博物館ミシュラン」と題して、訪れた博物館を100点満点で採点するコーナーも。「エンタメ度」「目的度(メッセージ性)」「アクセス」を星で評価していて、なかなか攻めているのです。
しかも星を手榴弾の形にするという細かい演出まで。
一歩間違えたらどこからか「冒涜だ!」「戦争をエンタメにするな!」と批判が飛んできそうですが、そこは研究者。史実とフィールドワークと考察を重ねて「こういうのもありだよね」と思わせる文章は、さすがの一言です。

戦争を知らない若者が、感情に流されずに淡々と博物館を歩いてレビューするって多分この人にしかできない。
ということで、古市さんカワイイ!あ、間違えた。「誰も戦争を教えてくれなかった」面白い!ぜひご一読を。

mihorobot

mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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