東大阪をホームタウンとするFC大阪。
今シーズンの試合はホーム全試合、アウェーでの試合も可能な限り取材に行っているホッケー梶間です。東大阪のみなさんにFC大阪ってどんなチームなのか知ってもらうために、キャプテン&副キャプテンにインタビューをしてきました。
第1弾は岩本知幸キャプテンと木匠(きつい)貴大副キャプテン。
チームのことだけではなく、2人のサッカー人生についても話を聞きました。
ー今日はよろしくお願いします。改めてこのような形でインタビューさせてもらうと、緊張します。
岩本・木匠 よろしくお願いします。そんな緊張しないでください(笑)。
ーまずは岩本選手から伺います。出身地は?
岩本 岐阜県岐阜市です。
ーサッカーを始めたきっかけを教えてください。
岩本 5歳離れた兄がサッカーをやっていて、小学1年生のときにその影響で始めました。
ー今はDF(ディフェンス)として活躍していますが、当時からDFだったんですか。
岩本 小学5年生のときに身長が168cmあったので、小5からDFやってます。影で支えていたい性格なので、ちょうど良いなと。
ー今はCB(センターバック)ですが、そのときからずっと?
岩本 はい、ずっとCBです。僕自身、後ろにいないと不安にもなるので。
ーCBにピッタリだったんですね。
岩本 CBの主な役割は、主にキーパーの前で守備をすることです。キーパーを除くと一番後ろ。守備陣の中心となります。試合中は前にいる選手に指示を出したり、戦術面だけでなく、チームの精神的支柱にもなります。
ー守備の要ですね。全日本大学選抜やJFL選抜にも選ばれていますが、学生の頃から相当上手かったんですか。
岩本 小学5年生でCBになってからはずっとレギュラーなので、上手かったのかなと(笑)。
木匠 自分で言っちゃいます?笑
ーそれだけ上手だったら、順風満帆なサッカーライフを?
岩本 高校生のときに挫折をしたことがあります。
ー挫折ですか。
岩本 東海学園高校に通っていたんですが、僕たちの代の時だけ全国大会に出場することができませんでした。「空白の3年間」と言われたのが辛かったです。
ーなるほど。FC大阪に入ることになったきっかけは。
岩本 阪南大学に進学しサッカーをしているときに、サッカー部がある会社で働きたいなと。塚田卓選手(現在もFC大阪所属)と国体のチームが一緒になって、FC大阪を知ったことがきっかけです。
ー塚田選手と一緒でなかったらFC大阪には入ってなかった可能性も。
岩本 そうですね。
ー今年で8年めのシーズン。いつからキャプテンに?
岩本 キャプテンを務めて今年で7年めになります。
ーということは、2年めからキャプテン。理由はあったんですか。
岩本 当時若い選手が多く、監督やGMなどが話し合った結果、僕が選ばれました。
ーでも、その中から選ばれるというのはすごいですよね。
岩本 僕は最初は断ったんですが、CBをやっていたこともあり、引き受けました。やっぱり、CBはチームの精神的支柱なので。
ー今シーズン途中(第5節)でアキレス腱断裂の大ケガがありました。
岩本 今まではほとんどの試合にスタメンで出ていました。完治するまでに半年以上かかるケガをしたのは初めてだったので、モチベーションを維持するのが大変でした。
ーどのように維持したんですか。
岩本 リハビリ施設でめちゃくちゃ良いトレーニングができて、体の調子がどんどん良くなったんです。それが実感できたので、維持することができました。
ー木匠選手、やはり岩本選手のケガはチームとしても痛かったですか。
木匠 はい。モッティー(岩本選手)はチームの精神的支柱なので、(ピッチ内に)いるといないでは全然違います。
ーそれほど大きな存在だったんですね。
木匠 実際に、モッティーがケガをする前までは負けなしで戦えていました。ケガをしてからは、6連敗など悔しい戦いが続きました。
ーたしかに、僕も取材をしていて外から感じていました。
ー続いては木匠選手に伺います。出身地は?
木匠 大阪府藤井寺市です。
ーサッカーを始めたきっかけは。
木匠 元々は野球が好きでやっていたんですが、練習が面白くなくて(笑)。小学2年生の時から始めました。
岩本 野球のイメージないなぁ。
ー小学生で野球とサッカーの両方を経験されたんですね。今はMF(ミッドフィルダー)ですが、当時からそうだったんですか?
木匠 いえ、小学生の時はCBをやっていました。でもめちゃくちゃ嫌でしたね。
ーえ!そうなんですか。
木匠 サッカーをしていると、やっぱり点を取りたいじゃないですか。なので、中学からはFWでプレーしました。
ー僕もスポーツをしているので、その気持ちわかります。その精神は今のアグレッシブなプレーに表れていますね。
木匠 相手DFの裏への抜け出し、ゴール前でのプレー、気持ちの入ったプレーが好きです。
ー気持ちの入ったプレー。たしかに、試合中に熱くなっているシーンをお見かけすることがあります。
木匠 FC大阪1の熱男です(笑)。
岩本 間違いないですね(笑)。
ーキャプテンも認める熱男!出身大学は京都産業大学ですよね。
木匠 そうです。知っているんですか?
ーラグビーの取材で行くことがあります。急な坂を登って行くグラウンド。
木匠 神山球技場ですね。そこで練習していました。
ーそうだったんですね。FC大阪に入ることになったのは?
木匠 Jリーグのセレクションに行ったんですが、声が掛からなくて。諦めかけているときにFC大阪のセレクションに。駄目だろうと思ってサッカー自体を辞めて普通に就活しようとしていたら、FC大阪のスタッフから電話が3回も掛かってきたんです。
ーサッカー自体を辞める覚悟だったんですね。
木匠 初めはどうするか悩んだんですが、3回も掛けてもらったので、入ることを決めました。
ースタッフさんの熱い思いが伝わったんですね。現在はMFを務めていますが、具体的にどのようなポジションなのでしょうか。
木匠 攻撃の起点になって、時には得点も取るポジション。攻撃と守備の両方をこなすので、スタミナが必要です。
ー1番走るポジションなんですね。副キャプテンはいつから?
木匠 今年からです。和田監督に電話で直接言われました。
ー監督から直接言われると断れないですね。
木匠 はい(笑)。
ー木匠選手といえば、記憶に新しいのが、天皇杯2回戦でベガルタ仙台から得点を取ったときです。
木匠 あの試合は、今シーズンスタメンで出場して初めて点を取りました。
ーあのゴールが今シーズンのベストゴールだと、個人的に思っています。
木匠 もちろんJリーグのチームから点を取れたのはうれしかったです。でも僕の中でのベストゴールは、アウェーでHondaFCから決めたヘディングシュートです。
ーどうしてそれを。
木匠 なかなかヘディングで得点を決めることがないので、うれしかったです。
ーなるほど。来年は多くのヘディングシュート決めて下さい!
木匠 頑張ります!
ーここからは一緒に質問をします。昨年、東大阪がホームタウンに決まってどう感じていますか。
岩本 ホームタウンが決まるまでは、会場が直前まで決まらなかったり、会場がバラバラだったので、移動も大変でした。
木匠 今年は花園でも試合をすることができて、少しは東大阪の人たちにFC大阪のことを知ってもらえたと思います。
ーホームタウンが決まったことは大きかったんですね。
岩本 はい。あとは、東大阪で試合がもう少しできたらいいなと思います。
ー花園での試合は、木匠選手がゲームキャプテンでした。
木匠 チーム全員で絶対に勝つという気持ちで臨んだんですが…。子どもたちもたくさん応援に来てくれていたので、勝って一緒に喜びたかったです。
ー来年、花園で試合をすることがあれば、次こそは勝利をお願いします!少し話は変わりますが、オフの日はどのように過ごされてますか。
岩本 映画を見に行ったり、実家が喫茶店を営んでいるので、カフェによく行きます。小学1年生のときからブラックコーヒーを飲んでいました。
木匠 小学1年生でブラックコーヒー…。
ー僕は、未だにブラックコーヒーは飲めません。
岩本・木匠 (笑)
木匠 僕は温泉や銭湯に行ったり、買い物をしたりしています。銭湯が好きで試合の後は、よく銭湯に。水野選手と一緒に行くこともあります。
ー選手同士、仲が良いんですね。そういえば、プロフィールを見ていたら、岩本選手の尊敬する人は松本人志さん、木匠選手はダウンタウンさんなんですよ。
木匠 まじっすか(笑)。
岩本 でも、僕ら共通点多いんです。
ー最後に「これだけはチームで1番だ!」というところを教えてください。
岩本 予測力です。「相手が次はここにボールを出すのではないか」など、常に予測しながらプレーしています。
木匠 僕はさっきも言ったんですが、チーム1熱いところです。
ーありがとうございました。
岩本・木匠 ありがとうございました。
第2弾は水野匠弥副キャプテン&舘野俊祐ゲームキャプテンにインタビューします。
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