FC大阪のことを東大阪のみなさんに知ってもらうインタビュー記事第2弾。
第1弾では岩本知幸キャプテンと木匠(きつい)貴大副キャプテンに話を伺いました。第2弾は水野匠弥副キャプテン&舘野(たちの)俊祐ゲームキャプテンにインタビューです。
ー今日はよろしくお願いします。
水野・舘野 よろしくお願いします。
ーまずは水野選手から伺います。出身地は?
水野 静岡県袋井市です。
ーサッカーを始めたきっかけを教えてください。
水野 小学3年生のときに、友達に誘われて入ったのがきっかけです。
ー小学生のときはどのような子どもだったんですか?
水野 とにかくボールを触ることが好きで、運動が得意でした。持久走大会で負けたら泣いてました(笑)。
ー負けず嫌いだったんですね。
水野 はい。兄が2人いるんですが、何をしても兄には勝てなくて、負けて泣いて、勝てるまでやっての繰り返しでした。
舘野 僕も同じですね。父親にゲームで負けたり、同級生に徒競走で負けたりすると、泣いてました。
ーやっぱりそういう性格の人がスポーツ選手に向いているんですね。
水野・舘野 そうなんですかね(笑)。
ー2人とも負けず嫌いだったからこそ、サッカーが上達したんでしょうね。小学生のときからうまかったんですか?
水野 僕は全然。選ばれたとしても、市の選抜まででした。
ー市の選抜に選ばれているのもすごいですよ。今はMF(ミッドフィルダー)登録ですが、当時から?
水野 はい、ずっとMFです。小学生のときに所属していたチームがそんなに強くなかったので、攻撃も守備もやっていました。やっぱりずっとやってきたポジションなので、愛着があります。
ーMFにも色々とありますが、どのポジションだったんでしょうか。
水野 小学生まではトップ下に近いポジションでしたが、中学生からは左サイドハーフをやりました。
ーそれはどういう役割りですか。
水野 守備も攻撃もするポジションで、ドリブルで仕掛けることが必要になります。
ードリブルが得意だったんですね。今も左サイドハーフですか。
水野 今は、MFの色々なポジションをやっています。今シーズンの初めはDFも経験しました。
舘野 ユーティリティプレーヤーやな。
ーまさに、ユーティリティですね。FC大阪に入ったきっかけは?
水野 四日市大学(三重)でサッカーをしていたんですが、コーチがFC大阪のスタッフと知り合いで。FC大阪の練習にも参加していたときに、声を掛けてもらってFC大阪に入りました。
ー2年めでFC大阪の10番を背負うということは、そのときから光るものがあったのでは。
舘野 もう、うちのエースなんで(笑)。
水野 そうなんですかね。昨年までは19番をつけていたんですが、契約更改のときに10番に。しかも急にチームスタッフから、「来年10番やから」と言われました。「もう決まってるから変えられへんで」と(笑)。
ーそんな経緯だったんですね。副キャプテンも務めています。
水野 監督から今年の1月に、岩本キャプテン、木匠副キャプテンと一緒に部屋に呼ばれて「今年はこの3人でいこうと思っている」と言われました。
ー自分が副キャプテンになると思っていましたか。
水野 全く思っていませんでした。2年めですし。
ー今シーズンで印象に残っている場面はありますか。
水野 印象に残っている場面…。
舘野 流経大のときは?
水野 たしかに、アウェーで流経大ドラゴンズ龍ヶ崎と対戦したときの直接フリーキックも印象に残っています。でも、ホームでラインメール青森と対戦したときのアシストが1番です。
ーそのシーン、僕も覚えています。
水野 そのときはサイドバックをやっていたんですが、センタリングの精度のことをずっとチームメイトから言われてまして。練習の成果が出たセンタリングで、今シーズン初アシストだったので、印象に残っています。
ーたしかに、ドンピシャのボールでしたね。プライベートの話になりますが、オフの日は木匠選手と銭湯に行くとか。
水野 そうですね。僕の家が堺なんですが、練習場(J-GREEN)から近いこともあって、よく泊まりにも来るんです。町田蘭次郎選手もよく来ます(笑)。
ー選手同士仲が良いですね。
舘野 たまに、2人で飲みにも行くよね。
水野 俊くん(舘野)とは、バーベキューもしたりとかありましたよね。
ー続いては舘野選手に伺います。出身地は?
舘野 富山県富山市です。
ーサッカーを始めたきっかけは。
舘野 父親がクラブチームのコーチをしていたので、幼稚園の年中のときからサッカーをしていました。
ー年中ですか!
舘野 ちゃんとチームに入ったのは小学生になってからです。
ー今はDFをやっていますが、当時からDFですか?
舘野 小学生のときは、トップ下というMFの攻撃的なポジションでした。1人で相手を抜いて点を決めたりとかも。
ー当時から上手かったんですね。
舘野 上手かったんですかね(笑)。地域の選抜チームに選ばれたりはしてました。
ーいつからDFに?
舘野 中学1年生〜高校1年生まではボランチ。守備的なMFを経験しました。高校2年生のときに、都並さんにアドバイスをもらって。
水野 つ、都並さん!?
ー元サッカー選手の、あの都並敏史さんですか?解説者としても有名ですよね。
舘野 そうです。高校のときは東京ヴェルディのユースチームにいたので、都並さんがコーチでした。当時は左利きの選手がいなかったので、つきっきりで教えてくれました。
ーめちゃくちゃ驚きました。舘野選手はFC大阪に入るまでに、いろいろなチームを経験されていますよね。
舘野 そうですね。ヴェルディのユースの後は、そのまま東京ヴェルディに。その後、カターレ富山へ期限付き移籍して、またヴェルディに戻ってきました。でも、1年でクビになってしまって。まだまだサッカーをしたかったので、トライアウトを受けて松江シティFCに行きました。9人くらい一緒に行ったと思います。
ーそのときの松江は相当強かったのでは?
舘野 当時はJFLではなく、地域リーグ所属だったので、めちゃくちゃ強かったですね。
ー松江シティFCからFC大阪に来たきっかけは?
舘野 松江を退団した後に、地域リーグ(JFLの下)のチームから声が掛かっていました。悩んでいるときに、FC大阪のチームスタッフから電話が掛かってきて、JFLにいたFC大阪を選びました。
ーなるほど。やるなら少しでも上のカテゴリでという選択でしょうか。
舘野 それもありますが、今まではサッカーのエリート街道を歩んできました。でも、それは当たり前ではないということを自分に言いたかったんです。それに、仕事をしながらサッカーをするという経験はなかなかできないので。
ー自分の中で切り替えたんですね。今までに一緒にプレーしたことがある有名選手とか聞いても大丈夫ですか?
舘野 今、日本代表でプレーしている選手で言えば、中島翔哉は一緒にやってました。あと、南野拓実は1歳下で、一緒に練習することはありませんでしたが、ピッチ外で交流はありました。
ーものすごい経歴ですね。FC大阪に来て今年で4年め。今までもゲームキャプテンを務めることはあったんですか。
舘野 いえ、初めてです。岩本キャプテンがケガで離脱して、今シーズンフル出場していたのが僕だけだったので、途中から僕が巻くことになりました。
ーたしかに、舘野選手を見ない日はありませんでした(※ケガで欠場したFCマルヤス岡崎戦、奈良クラブ戦、流経大戦の前に取材)。FC大阪では、基本的にDFをされてますが、どのような役割りですか。
舘野 僕の場合はサイドバックをやることが多いので、ディフェンスをするだけでなく、前線までボールをもらいに行って、センタリングを上げたりもします。
ー体力がいるポジション。
舘野 はい。でも、今までFW(フォワード)をやったことがないので、1度やってみたいなという気持ちはあります。
ーそれはどうしてでしょうか。
舘野 後ろから見ていて、自分だったら決められるというシーンが何回かあったので(笑)。
水野 それは僕も思います。「いや、決めれるやろ」って(笑)。
ー今シーズンの舘野選手といえば、アウェーで松江シティFCと対戦したときに、直接フリーキック(FK)を決めたのが僕の1番印象に残っています。
舘野 そうですね。僕もあのFKは今シーズン1番良かったかなと思います。よく練習していた陸上競技場(松江市営陸上競技場)で決めることができたのも良かったです。あとは、アウェーでヴィアティン三重から決めたミドルシュートも。
ー第2節のヴィアティン三重戦。25mくらい距離があったミドルシュートでしたよね。
舘野 はい、今シーズン初ゴール&初勝利だったので。
ーFC大阪の取材に行って初ゴールだったので、よく覚えています。続いてはプライベートのことを。オフの日はどのように過ごしているんですか。
舘野 野球を観るのが好きなので、橋本侑紀選手、町田蘭次郎選手、小松光樹選手と行ったりします。
ーどこの球団が好きなんですか。
舘野 セ・リーグが巨人で、パ・リーグはロッテです。
ー僕も巨人ファンです。
水野 僕も巨人ファンでたまに観に行きます。
舘野 あとは、結婚してて子どももいるので、公園に行ったり、ショッピングモールに行ったりもします。
ーここからは一緒の質問をします。昨年度は2位でした。今シーズンのここまでの戦いはどうですか。
水野 勝てない時期が続いたときに、もっとこうしたほうが良いんじゃないかなど、改善点を見つけることができました。逆に良いシーズンでした。
舘野 今年はケガ人が多かったのも原因で、僕が入って4年めになりますが、1番苦しいシーズン。今までは必ずベスト4に入っていました。こんなに負けたのは初めてで、負けた後の気持ちの切り替えが難しかったです。でも、水野が言うように、改善点を見つけることができて、逆に良いシーズンでした。
ー「ここだけはチームで1番」というところは?
水野 僕、マイペースなので帰りの支度が1番遅いところです。
舘野 たしかに、遅いよな(笑)。
ー舘野選手は?
舘野 キックの精度やキックの種類は1番だと思っています。負けない自信があります!
ー昨年、東大阪がホームタウンに決まってどう感じていますか。
舘野 ホームタウンが決まってホッとしました。Jリーグに参入するにはホームタウンが必要なので。やっぱり、花園での試合は勝ちたかったですね。
水野 僕も同じです。来年、花園での試合があれば、多くの東大阪のファンの方たちと勝利を分かち合いたいなと思います。
ー僕も花園での試合は勝利を期待していました。とても悔しかったです。
舘野 僕たちも悔しかったです。多くのファンの方たちの前で勝利するためにも、まずは東大阪のみなさんに僕たちのことを知ってもらうことが必要だと思います。
ー最後に、最終戦に向けて一言お願いします。
水野 松江戦のときのように、お客さんに喜んでもらって、感動してもらえる試合にします。
舘野 試合に勝つことは大前提。見に来てくれているサポーター、サポートしてくれているスタッフ、スポンサーさん、裏方の人たち、みんなが笑顔で楽しくなってもらえる試合にします。このメンバーで試合ができるのもあと少し。僕たちがまずは楽しんで、良い形でシーズンを締めくくります。
ーありがとうございました。
水野・舘野 ありがとうございました。
第1弾、第2弾を読んでFC大阪に興味を持ったあなた。服部緑地陸上競技場にて行われる鈴鹿アンリミテッドFC戦は12月1日(日)13:00キックオフ。直接選手に会いに行こう!
第3弾も企画中。どの選手が登場するかはお楽しみに!
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