再開発が続く東大阪の町並みを記録していく人気連載「変わる東大阪の街」。今回は1年半前に完全閉店してから全く音沙汰のない場所。
「スーパー玉出小阪店跡」です。

産業道路沿い、煌々としてたよね…(笑)
まずは場所の確認から
府道702号線(通称:産業道路)の「御厨栄町2丁目交差点」の南西角にそびえます。

どこからどう見ても、遠くから見てもスーパー玉出。
立地と背景
東大阪市内のスーパー玉出といえば、徳庵店、布施店、大蓮店、小阪店。
はやっていたかはやっていなかったかといえば、どの店舗もはやっていた印象でした。
が、2014年に大蓮店が2017年に徳庵店が閉店。布施店と小阪店も一昨年(2023年)に続けて閉店し、東大阪市内の玉出が全滅したと、話題になりました。

店舗入口に残された閉店当時の張り紙。6月13日って、2023年だからね!
布施店は5月に、小阪店が6月13日に閉店。東大阪外でも撤退が多発し、「大量閉店」と話題にもなりました。
そして1年半経過したある日、X(旧Twitter)で目撃情報が。
小阪のスーパー玉出、什器類の搬出始まってた #higao
— [F]やづみんR3 (@yaduminato) January 30, 2025
動きがあったか?と現地へ急行すると。

什器は残されたままのものも…。
定点観測サボってたから変化がわからないものの、まだまだ撤収には至ってないよう。観測、これからがんばります。
現状は、駐車場部分だけコインパークとして通常営業されています。

普通に安い。スーパー事業と似たスタンス。
あまりにも建物の無駄遣いな感じなので、時限的な営業なのでしょうが、看板はめっちゃきれいなので、駐車場事業に対する前向きさは感じます。

大変はやっていた店舗なので、ここに止められるのは稀だったような。
今後の展開

2階の駐車場から。編集長前田はこの辺に駐車しました。
今後の展開は全くの不明。ということで、スーパー玉出にまつわる小ネタを最後に書いておきます。
1978年に創業されたスーパー玉出の本社は西成区玉出。大阪府内で展開する中堅スーパーです。
特徴は
・パチンコ店並みのド派手な店舗外装
・「やばくない??」と感じる生鮮食料品の安さ
・店舗スタッフの外国籍率(完全見た目)の高さ
・24時間営業
です。「絶対やばいって〜」と言いながら、お弁当や鮮魚を恐る恐る勝った経験がある人も多いはす。
1円セールとか、イメージ戦力が上手って印象。
が、外国人労働者の不法就労などで刑事事件化するケースが1990年代後半から発生。競合他社の伸長も業績に影響し、2018年にはスーパー事業を現運営会社の「フライフィッシュ」に移行します。閉店ラッシュはだいたいこの辺です。
不採算店舗を整理したということですから、あんなに賑わっていた布施店&小阪店も利益的には厳しかったのでしょう。
そして2024年。関東のスーパー「肉のハナマサ」との提携がニュースになりました。
「玉出」と「ハナマサ」の運営会社が提携 玉出が一部店舗譲渡(NHK NEWS WEB)
昨年、高井田に「オーケー」が誕生してにわかに活気づいてきた東大阪市内のスーパー事情。過剰な競争は避けつつも、消費者の選択肢が多くなれば。
というか、小阪店跡って肉のハナマサにならないですかね?(笑)
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